戦争には絶対反対だ。
息子の1人を亡くした祖母の繰り言を、幼い頃から聞いて来た。
当時、長崎医大の学生で、原爆で亡くなった伯父の話だ。
片腕と片足をなくした状態で家に辿り着いて亡くなったそうだ。
弟だった父の口からは、あまり多くを聞かなかったけれど、祖母は、仇を打つと言いながら泣いていたと言っていた。
まだ若いうちに亡くなった父は、何度か米国を訪ねていた。
「子供の頃は、仇を打とうと思ったけれど、こんな大きな国に1人で太刀打ちできる訳もない」と笑っていた。
西部劇が好きで、調子っぱずれの音程で、なぜかよくオペラも口ずさんでいた。
祖母の話を聞いて育ったおかげで、戦争が人に深い悲しみしか生まないことを理解してきた。
なので、何が何でも戦争はしてほしくないし、戦争回避のための外交努力は最大限に必要だと思って来たし、今もそう思う。
そして、もっとその国をよく知る人たちに政治に参加してほしいと思う。
これまでは、戦うことなど想像もして来なかった。
でも、ウクライナに侵攻したロシアを見て、歴史がどうあれ、突然隣の国に行って、人を殺し始めるなんてあり得ないと思った。
日本には、そんなことは起こらないと信じたいけれど、歪んだ国のトップがあれば、そういう恐ろしいことも起こるので、安全対策は講じておかなければいけないと思う。
祈ったり願ったりするだけでは回避できないことがある。
外国と共同の軍事訓練があれば、反対する人があって、もっと対話が必要だと訴えておられる。
それもその通りだと思う。
でも、弱気につけ入られるのも困る。
戦いたいのではないけれど、守らなければいけないのだから。