HSPということ

自分のこと
UnsplashのMarlon Michelle Coradoが撮影し

HSPというのは、大雑把に書くと、感情移入が激しかったり、感受性が強かったりする性格を持つ人のことで、光や音にも敏感となると、なんとも面倒な性格だと思う。
でも、これは性格でもあるし、性質でもあるので、なかなか方向を変えるのはむずかしい。
平気な人は、家の前が幹線道路や線路の脇であっても、問題なく暮らせるというのだから羨ましくて仕方がない。
子供の頃から太陽の方に顔を向けると目を開けることができなかったので、いつも集合写真では目をつむっていた。
みんな眩しくないのかな?と不思議に思っていた。

例えば、最近のことで言うと、出会った人の祖国が戦時下にあり、今も侵略を受け続け、毎日、家族が恐ろしい目に遭っているとか、命が危険にさらされているというようなことを想像すると、それだけで目の前にいるのが苦しいのだ。
きっと、その人が泣くと一緒に泣いてしまうだろうし、そうでなくても切なく感じてしまう。
戦争に関して、目の前の人には何も責任がない。
だけど、みんなが応援すると言えば、ありがとうと言わなければならないし、そのありがとうは、命のかかった出来事に対するありがとうで、そんなことを大したこともできない自分が言わせてしまってよいものかとさえ思ってしまう。
優しいからとか気が弱いというのとも違うので、本当に面倒な性格かも知れない。

他人が、いろいろなことを想像しているということの理解できる人とできない人がいる。
或いは、HSP系の人で、自分のそういう性格が嫌で突っ張っている人もあるので、そこを慮るところにまで至るのは、とても難しい。
日本人には比較的、こういう性質の人が多いから、上手くマッチした時には心地よいし、失敗すると最悪になる。

例えば言葉のすれ違いの例として、押し付けにならないように言葉を選んでいると、ちっとも通じないこともある。
仕方がないので、直接的な物言いをする。
そうすることで、言いすぎたのではないかと、今度は、らしくない自分をある意味演じたことで自分が傷つくというループに陥るので、どこかで線を引かなければならなくなる。
だから、ボスになるのは苦手だ。
ずっと横並びであることを強調しながら仕事をしているが、ここでは、こういう発言をしなければならないと気が付くことがあり、なんとも厄介なことだ。

とりとめのない話になったけれど、時折HSPのことも書いておくことで、世の中のご同類の人たちが生きやすくなるかもしれないと思っている。

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