「人はみんな違う」
ここからスタートしないと、国際交流も何も始まらない。
Superagerの話を書いたけれど、それを実践しておられる方が身近にあるので、本当に素晴らしいと思う。
今日は、インド哲学のお話を伺って来た。
スピーカーは友人の、また友人のインド人男性。
42歳と聞いたけれど、向かいに座っていた方の半分ほどしか生きていない。
誰も若いからとは言わない。
そこにいる全ての人が、年齢でもなく、それぞれの知識と経験にリスペクトしているのでできることだ。
生き方は自由だと思う。
でも、みんなが心地よく過ごせることを目指すために、他人を慮ることは常に必要だ。
この円安続きで、日本は景気が回復できない。
その代わりに外国人観光客は、かなり増えてきている。
観光地を歩くと外国人だらけで、観光立国としてはよい傾向なのかもしれないが、そもそも貿易で利益を出さなければいけない国だし、外貨を稼ぐ手段が観光だけというのは弱い。
何故なら、旅行の目的地というのは変化していくからだ。
欧州にいたころ、西ヨーロッパの人は、年に4回くらいはバカンスで旅に出ていた。
回数が多いということは、だんだん出かける先も重なってくるということだ。
日本は遠い国なので、円安だからといって、年に2回3回と来られるわけでもない。
やはり、しっかりとした産業で稼ぐ手段があるといいと思う。
今日、一人の男性が、円安のおかげで海外に出かけにくくなった現状を憂いておられた。
だんだん、海外のことが分からない人が増えていき、ドメスティックな考え方が中心の社会になるかもしれないと。
仰る通りだ。
ただ、日本人の勤勉さが買われて、今出稼ぎに出ていく若者が増えている。
これは、帰ってくることを前提にすれば、経済面では悪くないことなのかもしれないが、少子高齢化が進み、労働力不足の日本なのに、更に人が足りなくなって、サービス業がかなり厳しい状況に陥っているらしい。
本当に困ったものだと思う。
海外に出たらよくわかること。
日本のパスポートはとても強い。
なので、政治家がどうあれ、国民として守られている。
もう少し、ひらかれた皇室であった方が良いという意見もある。
確かにそうかもしれない。
ただ、例えば英国の人たちも、日本人にはリスペクトしてくれる。
それは、天皇制度を持つ国だからということも大きいと思う。
愛国心などという大げさなものでなくてもいいのだと思うけれど、自分の家族が大切なように、国も大切に思わなければ、自分の幸せも確保できない。
国際的な見方をするということは、決してよその国の立場でものを言うことではない。
もちろん、相互理解のために、よその国の人の立場で物事を考えてみる必要はある。
それを無視しては、交流ができない。
お互いの違いを知って立場を考え、思いやることで、やっと信頼関係が生まれると思う。
少し前に、海外出張にも出かけておいでの国際派だと仰る公務員系のビジネスマンの方と話をしていると、
「こっちは海外に行ったら英語を話すのだから、あっちも日本へ来たら日本語を話すべきなんだ」
と仰った。
相手は、私が同調することを期待したようだと理解していたけれど、嘘は吐けない。
「海外とは、どこのことを仰っているのかは、わかりませんが、英語を母国語としない人もたくさんいます。他の言語を学ぶのは大変ですけど、世界の共通語としての英語なのですから、英語圏の方はラッキーですけど、やはりみんながお互いに英語を学ばないと会話が成立しないのでは、仕方がないのではないですか?」
意地悪をしたいのではなくて、そうした考えで世界に出ているのだと通用しないと思ったので正直に言ったまでだ。
そうすると、次には、
「女のくせに可愛くない」
という態度があからさまに伺えた。
そういうわけで、賢い女性は黙っているのかもしれないと思った。
でも、私は営業には向かない。
とても息苦しい。
2022年のジェンダーギャップの順位
ちなみに116位/156か国中。
2021年は、120位。
あと12-3年経てば、真ん中あたりに行けるだろうか?
それは大きな謎だと思う。
アルファベットは26文字。
小学校で習う漢字は1006文字、でも、そこへひらがな、カタカナ、ローマ字を入れるともっと多くなる。
それだけ考えても、やはり難しいレベルの言語を持つ私たちが英語を学ぶしかない。
しかも文盲の人なんて、まずいないのが日本だ。
言葉はツールだし、正しいのが一番だけれど、コミュニケーションを取ることが目的なのだ。
英語くらい、さらっとできる?とは言わないけれど、努力すれば何とかなるはず。
国際派とは、ひとりで海外出張ができることじゃなくて、その国の人たちの考え方を理解し、お互いを理解しあえることだと思う。