誤解?

社会のこと
Mohamed HassanによるPixabayからの画像

暑いのは苦手だ。

いえ、そうじゃないと思う。
湿度が苦手なのだ。
20時の今も湿度は89%。
この湿度のおかげで日本人女性の肌がしっとりしているのだと聞いたことがある。
確かに欧州の乾燥した空気の中では、衰えが早くなるのかもしれない。

エアコンのリモコンが壊れた。
一番よく使う部屋のエアコンでリモコンのないのは、不便だった。
他の部屋に機能の少ない同じメーカーのエアコンがあり、そのリモコンが使えるのが判明。
なので数日は、それを使っていた。
でも、やはりリモコンを持ち歩くのも不便だと思ったので、ネットで検索をした。
ありがたいことに、日本の大手サイトでは、そのメーカーの汎用のリモコンで、フィンの向きも上下左右に動かせる機能がついているというものが見つかった。
同じものを中古で探すよりも、この方がいいかもしれないと思い、気軽に購入ボタンをクリックした。
価格もお手頃だったのだ。

数日待って、届いたリモコンは、軽くてよいと思った。
これまでのは大きくて重かったので、得した気分さえした。
説明書には、「電源ボタンを長押ししてペアリングをしてください。スイッチがオンの状態でしたらオフになり、オフの状態なら電源が入ります」と書いてあった。
はいはい。
じっと電源ボタンを押し続けても、なかなかピッとも言わないし、けど、そもそも、オンの状態でペアリングする人なんている? などと余計なことを考えながら、何度も繰り返した。
その内、ピッと音がして電源が入ったので、よし! と思ったのだけれど、なぜだか冷えない。
???
説明書はペライチで、左に設定の仕方があり、右には返品用のQRコードがあって、トラブルがあれば連絡するようにと書いてある。
もう一度左の説明部分をよく読みなおすと、「長ければ1分近くかかりますが、数字が動いている間は押し続けてください」とも書かれている。
あ~、そういうことか。
多分押し足りなかったんだろうな、と思って、ペアリングを繰り返すこと数回。
確かに反応するし、時刻合わせまではできるけど、どうやら他の操作は、できないらしい。
もう一度、購入した時のサイトを確認すると、ペアリングできない機種がいくつか書かれていた。
うっかり見逃していたのだけれど、その中に私の持っているエアコンの機種名はなかった。
残念だし、手続きも面倒だったけれど、返品の案件だと思い、QRコードを読ませて連絡をした。

購入の際に利用したサイト、注文番号、メールアドレス、機械の型番まで向こうの指示通りに書いて送った。
返信はすぐに来た。
たった2行のメール。
「いつもお世話になります。
リセットしていただき、何度もペアリングしていただけば、直ると存じます」

え?
どうしよう?
マジ?
こんな反応ってある?

私にとっては、予想外のリアクションだった。
「10回以上試してみましたが、何回ペアリングすれば直ると思われますか?」
と尋ねてみた。
ついでに、不躾ですがと担当者のお名前も伺ってみた。
今度は、担当者の名前付きで、
「その機種は、この製品とはマッチしないようです」
と、返品方法を案内して来てくれた。

なんだか、私が悪いことをしたような気分になるのは、どうしてなんだろうと考えてみた。
多分、相手の対応に、ちょっとした憤りを感じていたからだろうと思う。
何か賠償責任を問うとかいう大げさなことではなくて、ただの返金の要請なのだから、いちいちそんなことを考える必要はないはずなのだ。
この辺りは、日本人の感情の動かし方なのだろう。
今度は、理解と対応にお礼を述べるためのメールを送った。

返品手続きのページを読んでいるうちに、何か所も日本語のおかしな点を見つけた。
一般的な誤字脱字などではなく、日本語に慣れていない感じの間違いだ。
それに、最初に感じた対応への違和感を考えると、すべて日本語の名前ではあるけれど、日本の会社ではないのかもしれない。

日本が今、経済的に厳しい状態になっていることを思うと、外貨を稼ぐくらいの方が正しいのに、これは失敗したかもしれないと思った。
これからは、もっとよく確かめ、考えてから物を購入しようと思う。

ちなみに某国の名前を書くと、その国からアクセスがある。
とても不思議だ。
一般の人も、アクセスできるのかな?
そのうちに、内容を考えて実験してみようと思っている。

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