オペラは癒し

世界のこと
MustangJoeによるPixabayからの画像

オペラの音楽が好き、と言うと、

「え? あんな悲しいのが好き?」

とおっしゃる方もちらほら。
でも、きっと、科学的な根拠があるのだと私は思っている。

悲しいお話だけじゃなくてオペレッタも好きなので、そうなるとこの記事の趣旨から少し外れてしまうのだけれど、亡父が調子の外れた音で鼻歌を歌っていたのは、マダム・バタフライやカルメン、リゴレットの中の曲だった。
まだYoutubeなど、気配もなかった頃のことだし、父の歌から想像するのには、ちょっと無理があって憚られるけれど、ルチアーノ・パヴァロッティとか、彼が認めていたアンドレア・ボチェッリ、アンナ・ユーリエヴナ・ネトレプコ、エリーナ・ガランチャなどの有名どころの声を聴いていると、心が安らぐ。

日本のオペラ歌手の女性にも魅力的な人は多いけれど、西洋人並みに体を楽器にできる人は、多くはない気がする。
そして、ちょっと美しすぎるので、残念に思うこともある。
でも、そう言えば大隅智佳子さんは迫力があって、とっても楽しい舞台にしてくれる人だ。
それから、私が面白いと思えるのは、マリア・ユーイングとかエリーナ・ガランチャのカルメンで、そもそもたばこ工場で働くジプシーの女性なのだから、ものすごく魅力的であっても、可愛いお嬢さんというのとは、ずいぶんイメージが違うはずだと思う。
最後に可愛さ余って憎さ百倍で、魔性の女として刺されて亡くなるのだから、そのくらいの激しさのある方が見ていて迫力がある。
Carmen – Habanera – Elina Garanca

閑話休題、
オペラが悲しいのに、心を落ち着けさせてくれるという科学的根拠の話だった。
「 最近、泣きましたか? 笑いましたか? 」
この記事にすべて書かれているので、さらに追加する言葉はないけれど、どうやら泣けない人は、オペラのように悲しい話で、涙を消化しているのかもしれないと思う。
おそらく実際に泣かなくても、心には涙がこぼれる話なので、心が楽になるのかも知れない。
考えてみれば、今よりも昔の方が悲しいお話が多かったような気がする。
流行というのは時代を反映しているものだと思う。

もう二度と観ないと心に誓っている作品が3つある。
そのうちの2つはアニメーションだ。
・フランダースの犬の最終回
・火垂るの墓
・Dancer in the dark.
このレベルまで悲しいと、私には癒しにならない。
キーワードは、子供なのかもしれない。

こうなると、またプーチン容疑者のことが思い出されて、絶対に許せないと思う。
自分にも子供がたくさんあるはずなのに、子供を奪われた親の気持ちを考えないのだろうか?
いえ、そもそも他人の気持ちを慮る人ではなく、どう利用しようかと考える人なのだった。
早く逮捕される日が来るといいと、強く願っている。

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