プリゴジン氏

ウクライナ侵略戦争
plBrYKによるPixabayからの画像

プリゴジン氏のクーデターのニュースに驚いてから、まだ数日しか経っていない。
この間、あっという間の展開に驚くばかりだ。
中途半端などこぞの国の政府の態度も、プーチン容疑者の指導力が弱って来たことで、もっと、はっきりするのかもしれないと思う。

そう言えば、今朝、某国営放送でも、100%ウクライナ目線の放送がなされていた。
ウクライナ人のディレクターのご家族のお話も、他の被害に遭っている人たちと同じく、胸の締め付けられるように苦しい話だと思った。
それでも、平和を望むのなら、しっかりと現実を見つめて、自分で考える能力を付けて行きたいと思っている。

BBCニュース
ベラルーシ大統領、プリゴジン氏の到着を発表し亡命を歓迎 ワグネルに基地提供と

さて、プリゴジン氏は、亡命したけれど、命を狙われる危険があるので、当然のことながら信頼できる傭兵を周囲に置いているらしい。
今のところ、亡命した立場ということでおとなしくしているように見えるけれど、この先、ウクライナ側としては、心配しなければならない材料でいっぱいになってしまっている。

まず、ワグネルは、まだサンクトペテルブルグの本部で、傭兵の募集をしているということ。
そして、プーチンがワグネルの傭兵たちに与えた選択肢が3つあって、
A.ロシア国防省と契約をする
B.退役する
C.ベラルーシに渡る
の内から選ぶことができるようになっているそうだ。
退役しても、生活の成り立たない状況であれば、Aまたは、Cを選ぶことになるだろう。
中には、刑務所からワグネルにスカウトされた者もあって、彼らの場合は、AかCだけではなく、プリゴジン氏なしで別の組織を作る可能性だってあるし、そうなると統制が取れるかどうかも疑問だし、先の動きについて予測がつかなくなって怖い。
どのくらいの人数が、どう動いていくのかわからない状況なので、様子を見るしかないのだろうけれど、日本でも報道されているように、ベラルーシに8000人規模のキャンプが建設されるのは決まっている。
ルカシェンコ大統領は、「ワグネルから戦争経験を学びたい」と言っているのだから、プリゴジン氏と、そして、このキャンプの傭兵たちと結び付いていくのだろう。
更に不気味なのは、プーチン容疑者が6月にベラルーシに戦術核を配備していること。
そこへプリゴジン氏とワグネルの傭兵がたくさん集まっているのだから、恐ろしいことだ。

SNSで、プリゴジン氏が車に乗ってロシア入りした時に、ロシア人たちが歓迎していた映像が流れていた。
彼がロシア国民に好まれているのは、間違いないようだ。
この先、プーチン容疑者の弱っていることが周知されて広がっていくと、更にプリゴジン氏の人気が高まるかもしれない。
そうなると、ルカシェンコ大統領・プーチン容疑者・プリゴジン氏の野望が絡み合うことになるわけで、戦況も変わっていくのだろう。
そればかりでなく、もしかすると、プリゴジン氏が立候補をして来年の大統領選挙を迎えることになる可能性があるとも言われている。
ますます先が見通せなくなっている気がする。

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