ナショナルグラフィックという雑誌が好きだ。
昔は、ペーパーの物を購入していたけれど、今は、ネットで読むことができる。
理数系的なことが苦手でも、興味を持てる記事がたくさん掲載されている。
先日も、テトリスというゲームのことが書かれていた。
つらい記憶のフラッシュバックは「テトリス」をやると減る、研究
スウェーデンで、始まった研究らしいPTSDとまでは行かなくても、フラッシュバックのある人にも有効らしい。
世界24カ国で調査された結果、トラウマを抱えていると答えた人は70%、けれど、そのうち明らかなPTSDを発症する人の割合は、4%前後と高くない。
けれど、この数値に入らない程度のトラブルを抱えた人は、たくさんいる。
病院へ行って治療を受けても、外傷など目に見えるものとは違い、把握しにくい精神面なので、改善までにずいぶん時間がかかったりするということも聞く。
もしも本当にテトリスで良くなるのだとしたら、いいのではないかと思って読み進めた。
それにしても、スウェーデンの人達は発想が豊かなのか、プレイセラピーを始めたイヴォンニー・リーンドクヴィストさんは、ボランティアとして小児病棟に出入りしていた人だったと記憶している。この話は、また後日。
テトリスをプレイすることで、メンタルヘルスを改善するには、ただ遊ぶというのではなく、手順があるらしい。
最初に原因の記憶を思い浮かべる必要があるのだそうだ。
トラウマが記憶の中に定着する前にテトリスの駒を角度を変えて消し去ることで、フラッシュバックの出てくる回数も減らす効果があるらしいとのこと。
記事にもある通り、必ず効果があるというわけではないけれど、もしも可能性があるのなら試してみるのもいいのではないかと思う。
これなら、決まった場所を選ばなくてもできる。
人は、経験から学ぶことも多いかもしれないけれど、記憶に苛まれるのは、逃げ道のない内側からのことなので本当に苦しいことだろう。
たくさんの人が抱える悩みだけれど、なかなか自分以外の人に理解してもらうことの難しい問題でもある。
この研究が進み、たくさんの人のトラブルが一日も早く解決されますように。